元来プラスチックは石油であり、一概の温度域ではないものの、“熱すると軟化”し”冷却すると硬化”する性質を持ちます。しかし熱硬化性樹脂は一度硬化すると再び軟化する事はありません。
ベークライト、ガラスエポキシ積層樹脂、断熱材等はこの熱硬化性樹脂に分類され、
容易に切削出来るモノからダイヤモンド工具を使用し切削するモノまで、弊社では対応しております。
GFRP(ガラスエポキシ積層樹脂)
ガラエポ素材40mm厚より切削加工しました。
素材が厚く出来ている場合と薄く出来ている場合があり、
製品寸法を追求しますと、板厚も研削せねばなりません。
100mm厚や150mm厚の素材を使用した重切削加工もお任せください。
GFRP(ガラスエポキシ積層樹脂)
ガラスエポキシ積層丸棒より切削加工。
高温の薬液に耐えるという条件により、ガラエポ丸棒を使用。
セラミックベアリングを装着する為の溝の嵌め合いの為の厳しい条件をクリアしました。
GFRP(ガラスエポキシ積層樹脂)
ガラスエポキシ積層パイプより切削加工しました。
形を整えてからの半割加工しました。
CFRP(炭素繊維積層樹脂)
平織カーボン素材からの切削加工。
カーボン素材は炭素繊維を焼き固めたもので非常に強度があります。
炭素だけに刃物への攻撃性も高いことで、刃物の摩耗管理をせねば
安定した寸法を維持することは出来ません。
CFRP(炭素繊維積層樹脂)
こ平織カーボン素材からの切削加工。
カーボン素材はカテゴリ的にはプラスチックとされていますが、
灘削金属よりも圧倒的に刃物への負荷が高いので、この形状になるまでは
それなりの時間を要します。
GFRP(ガラスエポキシ積層樹脂)
ガラスエポキシ積層板より3D加工。
先端はナイフエッジに仕上がっており、紙を切れる程度になっています。
ガラス繊維を積層して生産されるこの素材を鋭角に切削するには、
それなりのノウハウが必要です。
GFRP(ガラスエポキシ積層樹脂)
ガラスエポキシ積層板材より切削加工。
プラスチック中かなりの強度を持つガラエポ素材は、
細かい部分も加工し易いと云えますが、硬い故に脆い一面もあり、
気を遣いながらの加工となりました。